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[ 迷いを振り払うように広げた探査の網に、舞踏場に満ちた異形種が、ざわめくような気配を感じる。
まるで、何かを歓迎するかのように。
それは、異形種が憑くべき相手として求める「ヒト」が、舞踏場に現れたことの徴 ]
もう、侵入しましたか...やはり、侮れませんね。
[ 「ヒト」の気配は直接には辿れない。けれど、異形種の反応を拾えば、ある程度の方角は特定できた ]
では、お出迎えに行きましょうか。
[ 白いレザーコートを翻した男の表情から、すでに先刻の動揺の色は消えている* ]