―0日目・PM8:00・中庭―[幾人かの気配がパーティーから離れていたのは気づいていた。その中でも遠く中庭の方まで逸れていった方を追いかけたのは完全に気紛れ。宝くじでも引いているかのような気分だった。だから、闇に浮かび上がる鮮やかな白と炎の赤>>23に一瞬我を忘れた]高位召喚獣……――っ!?[自分に召喚術の適性はない。だから一歩を踏み出して、乾いた枝を踏む音を響かせてしまった。もし見ればそこにはバツの悪そうな顔をして立っていることだろう]