[ ジルの想い>>0:104を知れば「単なる年の功」だと教えただろうが、その機会は無く、やがて...イングリッドが王の前に案内されてきたのを見ると、静かに一礼して、場を譲る。 ]
(彼女は、確か...)
[ 北方師団の管轄内を拠点の一つとする遊牧民の一人だと気付いたのは、以前、魔獣が遊牧民達を襲った時、助けに向かった事があったからだ。
自身も射手である男は、彼女の弓の腕に感心し、巧みな馬術にも感嘆したことを覚えている。 ]
よろしく、イングリッド。
勇気ある行動には敬意を表しますが、君も身の安全にはくれぐれも気をつけて。
それと...君の氏族はもう避難を終えているから、その点は安心して。
[ >>13彼女が王への挨拶を終えて頭を下げたのを受けて、声をかける。些か心配性の叔父さんめいた口調になってしまったのは、管轄地の見知った娘であるが故の脊髄反射といったところだ。 *]