[振り抜いた左の手に、いつの間にか握られていたのは一振りの剣。火気と陽気を確りと感じさせる刃は霧と共に、跳びかかって来た一角持つ一つ目の獣を斬り払う。剣に宿る火気と陽気が、煌く光の粒子となって散った]……陰気に惹かれて来たか、この霧が連れて来たか。何れにせよ、捨て置けんな……まずは、この妖魔どもを滅する![宣の後、改めて手にした剣を構えて立つ。出立前は抑えていたもの──苛烈なる火気が周囲にふわりと立ち込めた。**]