[眠りの無い天界において、彼はそれでも―否、だからこそ形ばかりの眠りを取る。自分が天界の住人では無い事を固辞するように。その枕元にひっそりと輝くラピスラズリの存在を知る者は一体どれほど居るだろうか?―少なくともそれがかつて出会った『神の声』>>0:125の残した涙だと言う事は、流した本人にしか分からない事だろう。彼はただ気付いたら落ちていた、だから拾っただけなのだから。―それに意味が有るのか無いのか、それすらも知らずに。]