人狼物語−薔薇の下国

178 薄暮の海―CLASSIFIED MISSION―


参謀 リヒャルト

[当初は艦隊参謀として配属されるという話だった。
けれど蓋をあけてみれば軍艦ヴィスマルクの参謀という肩書。
理由はまだ年若く経験が浅い事があげられ既に納得済みではあるが
艦に配属され間もない頃は近しい者に『話が違う』とぼやく事もあった。
情報収集や情報処理などで指揮官の補佐をするのが主な役割ではあるが
それも、出来た副長のお蔭で、思いのほか気楽な身の上となっていた。]

 さてと、戻りますか。

[白手袋のはまる左手で整えられた髪を軽く撫で遣る。
きちりとはまる白手袋はリヒャルトには必需品で
常にその手にあるものと認識されていても不思議ではない。
背にした艦長室で片付けの手伝いをするという選択がないのもそれが所以。
潔癖な参謀は仄かな酒気が消えるのを待ってから
ゆったりとした足取りでリヒャルトは指令塔へと歩み出す。**]

(27) 2014/04/16(Wed) 18:51:06

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