[後ろから声が聞こえ、 げっ と、声を漏らした。その愛称で自分を呼ぶのは、知る限りこいつだけだと。] ゲルト… その呼び方はやめろって何度も言っているだろ。[そう言ったところで、彼が改めるかどうかはわからないし。自分としても半ば諦めている所もあるのだが、素直に反応してしまうのはなんだか負けた気がすると無意識に拒んでいる。] それに、行くならひとりで行…[振り返りながら、少し高い声の主へ>>23と。 返そうとした時だった。]