[何かを探すように空を旋回した白雪は、過たずウェルシュの元へと降りて来る。>>22
それはいつか>>2:212の再現のよう。
知らず息を呑む。思わず立ち上がると、ウェルシュの周囲にばさりと羽根ならぬ白い紙が散らばった。それを意識する余裕もないまま、目はもう一つの姿を探している。
肩に止まらんとして舞い降りて来る白雪、その白い翼の向こう側に忘れ得ぬ人の姿がある。ヘーゼルは、そればかりを映し続けた。]
…………… ジュード。
[声が掠れた。肩に止まった白雪が、甘えるように柔らかな羽根を頬に寄せる。それを指先で一度撫でた。
とはいえ、瞳はすぐにその主へと向かうのだけども。]