俺は、蒼禍星。蒼禍星のセルウィン。其処に在るだけで、禍を振りまく――敵も味方も平等に、な。[人間たちにも。同じ星にも。”魔王”にですらも、容赦なく災禍を撒いた。そうして、災禍が齎す絶望を好む。災禍を撒くから絶望を好むのか、絶望を好むから災禍を呼んだのか。卵と鶏がどちらが先か?という問いと同じくらい、答えはわからない。けれど、過去などどうでもいい。自分に必要なのは、現在だけだ。]だから、な。