[カタリナがジムゾンと自分へ視線を走らせる>>22>>23。
それを見た途端、彼女の心がぱきんと悲しい音と立てて壊れたような気がした。
パメラを喪った次の日、カタリナは”あなたと神父様を助けられるようになりたい。”と男に告げた。そうして今まで気を張っていたであろう彼女の目の前に現れた結果がこれならば、下手なことなど言えなくなる。
例えジムゾンが動かなくても、男は涙を拭うために動くことなく、短い了承を口にするだけだった。]
そうだったのか。分かった。
[カタリナが望むなら。皆を手にかけたのは自分だと告白するのなら。男は何も考えず受け入れる。
口調は淡々として感情もほとんど滲まなかったけれど、だからこそカタリナを一人前の大人として認め、扱う証でもあった。*]