[ レストランを出たら、もう、後ろは振り返ることなく。
チリチリと、瞳が熱い、瞳が、痛い。
冷まそうとしても冷めず。
なかば、ぼんやりとして。
ふらふら、引き寄せられるかのように。
テオドールの現場へと近づいて、その遺体を眺めていた。
ゲオルグの後だったか、先だったか。
けれど、瞳を喰われた死体>>5:201を見た途端、世界から音が消えた。 ]
…………め、が……
[ 無表情が聞いてあきれる。
蒼褪め、そして、どこかぼんやり遠くを見るような瞳。
座り込んで、その"目のあったところ"に指先を伸ばしているのに。
その視線は空虚を眺める。 ]