[振り回した鎌の先は、ローレルの髪を僅かに散らす>>22。
傷つけるには至らなくても、狙った効果は発揮されたようで。
こちらへ飛ぶ矢の精度は低く、鎖を掲げるような動きのみで弾き落とすことが出来た。
絶好の機会を逃さぬようにと、分銅側を右手に持ち替え、更に加速を試みようとして]
ぐ、……
[一瞬後翅の光が消え、僅かに飛行の軸がぶれた。
慌てて前翅で羽ばたいた所で、光が戻り持ち直すも、投擲のタイミングはやや遅れる。
それでもこの後に及んで引く手はなく、両手で握られた弓目掛け、横薙ぎに分銅を振るった*]