[二人がなかなか帰らない事に心配した誰かが探しに来た時。半ば雪に埋もれた状態で、その人に向かい掠れる声でこう告げる。] ……よ、かった……。 アル、ビンさんは……無事、戻れた、ん…ですね……。[『怪我をして動けなくなった自分を置いて、アルビンは人を呼びに行った。』そう証言すると意識は本当に朦朧とするから。頭の傷や低体温の事もあって詳しい話をするのは翌日になっただろう。**]