……ローさん、すみません。 俺の上司のクレメンスさんが、 ローさんにもここを動かないでくださいって…[クレメンスとローの仲を知らぬまま、ローを見上げるように、そう告げかけて。彼が金色の目を驚いたように丸くしているのに>>23やっと気づいた。以前にも、人狼に出くわしたのかと問われかける気配に、微かに強張った肩が、双子の兄の名の響きに、びくりと大きく震える。 言葉よりも雄弁な、答えのように。**]