[空から見下ろせば青い海に広がる重油の黒い染み。損傷を受けたのであろう船から上る黒い煙が見える。それは自軍だけではなく敵軍もそうであった。激しい撃ちあいがあったのだと嫌でも分かる光景。速度を上げて敵軍へと突っ込んでいく。邪魔をしてくる敵機すべてを撃ち落とす気はない。ひらりと機体を傾け躱し、時には大きく旋回をして背後へと周り撃ちこむ。そうやって攪乱しながら空を飛んでいれば昔を思い出す。まるで子供の頃に遊んだ、鬼ごっこのようであった**]