おはようございます……
ええっと……
はい、エレちゃんに出してもらった………
お薬がとても良く……効いた…のと、
ヴェルザンディさんが……
お灸を……その……
[体調は、と言われ一瞬戸惑う。
夜、地下で出会ったあの時は熱のせいで、誰と話をしたのか、何があったのか殆ど覚えていないのだ。
眠る前にお灸を据えてもらったことも、起きてからヴェルザンディに聞いたことだった。]
えっと………
あ…の……お名前、聞いてもいいです…か……?
[呼び掛けようとして困ってしまった。
村に長く居るお互い同士とは言え、研究者と村外の学校に通う女では此処まで接点が無さすぎた。]