― どこかの森 ―[恐る恐るの呼びかけに、返されたのは先を促す言葉と仕種。>>24それに、ほっと安堵の息を漏らした]うん。他の誰にも、あげられないもの。あなたにだけ、受け取ってほしい。[そう、告げた後。ひとつ、息を吐いてから、耳元に唇を寄せて]