[ 情報確認が済めば、偵察兵は下がらせる。 せっかく目端の利くやつだと名前を覚えたというのに、失明したのでは兵としてはもう使えない。 除隊したら、圧搾車を延々と回す馬のような仕事しかないだろう。 残念だが、それが彼の運命だ。 他に道は──] …ああ、魔法で人助けをしたいと言ってた少女がいました。[ 澄んだ眼差しで、将来の夢を語っていたフレデリカ。リヒャルトの仲良しさん。]