……さて、と。[思う所を紡ぎながらの休息を経て。気力も体力も十分に回復した、と判じた幻燈師は木の根元から立ち上がる。蛇竜が水からその身を引き上げるのも、それと同じころか。>>18] さて、それじゃあ行くか。[呼びかける口調はごく軽いもの。それでも、月の舞台の方へと向かう紫苑色は鋭さを失わぬもの。ともあれ、盟約者たる竜を促して歩き出した幻燈師は、再び月の舞台へと。*]