― 大広間 ―
[ 階段を昇った先、大広間にはやはり待ち受ける者がいた>>3
自らを影と称する相手は、前の魔神達よりは幾分か「人間味」を感じさせる風貌と口調を持っていたが、やはり問答無用の精神は共通らしい ]
お前達、「秩序」「秩序」と、二言目には題目を唱えるが、目の前に現れた者は有無を言わせず粉砕しようとするというその態度は、俺に言わせれば秩序に悖るやり方なのだがな。
[ それでも幾分でも言葉が交わせるのであれば、言うだけは言っておこうと、それまであまり口にしなかった相手への不満を述べておく。
それで事態が好転するとも信じてはいなかったが、気分の問題というやつだ ]