[力添えがあったならカークの見た目は
重症患者程度のものへと変わっていただろうが
変わっていなかろうが、処置が終われば
ダーフィトはカークのベッドの足元に座り込んで、]
…お疲れ。
[そう言葉を投げかけた。後輩が居れば彼女にも、同じく。
メインサロンの現状、被害状況、諸々、諸々。
聞きたいことは山ほどあったが、どれだけ聞けたことやら。
話を聞ければダーフィトもメリーと接触を図ることは失敗したと
簡潔に伝えることにしただろう。
状況確認。それだけを終えれば
倉庫の中でしていたように、ぼんやりと天井を見上げ
懐から煙草を出して、火を付けずに咥えた。]
なー、もしも。
…もしも、俺が人狼だと分かったら、その時は、
[言いかけて止まる。]