―風龍峡・天龍滝への道―
[ 事情説明としては、些か適当なやり取りの後、男はぐるりと辺りを見渡す。
少し離れて人の気配や、何やら人間離れした気配も感じたが>>4そちらは、とりあえず放置を決め込む。]
カーク...
[男が、以前この国に花の苗を調達に来たのは、まさに目の前の相手に、その花を見せてやるためだった。
二度と戻れない筈の、彼の人としての故郷の花。
その花を眺めながら、酒を酌み交わした事も既に幾度か...その間に、帰りたいかと尋ねたことは無く、彼が帰りたいと口にした事もなかった筈だ。
それでも ]
懐かしいか?
[ 敢えて、男はそう尋ねた。 **]