天上宮に勤めるくらいだから、きっと実力者なんだろうな……。
[理由はともかく中央勤めの武官というものに興味を抱いたのは本当で、彼女の言葉を頷きつつ聞いていたのだが。
こちらが名乗ってみせれば、それは想像以上に彼女を驚かせてしまったようだ>>15]
えっ? 無礼って、そんなこと――
いや、そんな硬い感じにならなくてもっ!
[謝り、焦った風に舌を縺れさせた相手>>16に、慌てて首を振った。
自身がそのように畏まられる立場だとは、これまで考えたこともなく。
今更ながら、自身が就こうとしている地位を知らされたようでもあった]