[ 彼が獣医をしているのだという話も聞けただろうか。
もしも、彼の診ている動物の奇病>>267について
何か話が聞けたのなら、ロー・シェンの方もまた
人間に寄生する危険な寄生生物について触り程度
…一般人にも分かる程度の話を、しただろう。 ]
どうもその動物たちが罹っている奇病というのは
僕の研究分野にもやや触れる内容の症状らしいね。
人間もまた、動物だ。
君が興味があるのなら僕の論文でも読むといい。
[ 自分で他人に発表するのは好ましく思っていない癖に
自然と論文の話が出るのは学者根性故だったに違いない。
それから更に幾らか話をしただろうか。
打ち合わせの時間が来たなら彼に断りを入れて
そちらに集中しただろうし、話し合いに区切りがついたら
カレルに連絡先を渡してメイン・サロンを去ったのだった。* ]