[その変化を見て、私は半ば睨むように相手を見詰めた]
…何者だ、貴様。
ディークに何をした。
[問えば、軽くも見える調子で相手はその正体を明かす>>14。
……冥狐。妖狐、と言うのだから、妖の類なのだろう。
勝手に話を続ける冥狐の話を一応は聞きながら、私は一度ゲルト>>21へと視線を向けた。
呟く声を聞く限りは推測は合っているようで、且つ、面倒そうな相手であるようだ。
冥狐が為す説明と脅しにも近い協力要請。
それに加えてのゲルトと冥狐の会話の内容。
妖について詳しいゲルトが居るお陰で相手の在り方を僅かなりとも知れた。
人質を取られたような状態で釈然としないが、致し方在るまい]