[一口食べても、具にたどり着かなかった。あれ?もしかして塩むすびか知らん?と思ったその時。三口目。口の中に突如広がった瑞々しい歯ごたえ。甘酸っぱい香り。そして歯に挟まるつぶつぶ]ああ、いちごは美味しいよね……。[おにぎりの中に入っていなければの話だが。鼻をつまんで無心で咀嚼し、なんとか飲み込んだ。後味を消すべく、水をこれでもかと漢らしく飲んだ]