人狼物語−薔薇の下国

65 ルー・ガルー OROCHI


【見】 セルベシア王女 イングリッド

― 練武の間 ―

[───しまった。と思った時には遅かった。
手にしていた剣は、悔しいほど軽やかに弾き上げられている。

楽しげに笑う琥珀を見返すのは、気の強い紫水晶。
息弾ませながらも目には力を失わず、
キッと見返して柔らかな唇を悔しげに引き絞る]


……もう一度!!!

[返すのは、もはやお約束。
再びの手合わせを望みながら、軽い痺れの残る腕を下ろした。
ふるりと顔を振ると、夕暮れ色の髪が乱れて頬を撫でる。
それらを指先で後ろに払いやって、立ち上がった]

(26) 2013/09/21(Sat) 16:14:00

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