― 練武の間 ―[───しまった。と思った時には遅かった。手にしていた剣は、悔しいほど軽やかに弾き上げられている。楽しげに笑う琥珀を見返すのは、気の強い紫水晶。息弾ませながらも目には力を失わず、キッと見返して柔らかな唇を悔しげに引き絞る]……もう一度!!![返すのは、もはやお約束。再びの手合わせを望みながら、軽い痺れの残る腕を下ろした。ふるりと顔を振ると、夕暮れ色の髪が乱れて頬を撫でる。それらを指先で後ろに払いやって、立ち上がった]