― 天上宮・城下 ―
[志願者が集う刻限は翌朝。
それまでは祭りを楽しんでも良いとノトカーの許しを得て、城下の賑わいへ足を踏み入れた。
祭りの出店や、天界中から集ったかのような市の品々に瞳を輝かせたりして、あちこちを巡る。
財布には限りがあるが、それでも見ているだけでも十分といえるほど、この場には様々なものが溢れていた]
[そんな中、視線が見覚えのある朱色に留まる>>19]
あれは……?
[かつてこの地を訪れた時に言葉交わした人物と、その姿はよく似て見えた。
美しい天上宮の光景と共に、次代の守護者となる自分を後押ししてくれた言葉。
その記憶を蘇らせながら、足をそちらへと向けた*]