― 数日前/シンシャ・王城 ―
いいや、誰が何と言おうとも私は参加する。
母上──いや、女王の許可も既に得た!
これは女王勅命と心得よ!
[開拓は他の護国剣士に任せよ、と古参の文官達は言う。
けれど私は国を想えばこそ、自らの手で開拓し利益を齎したいと思う。
だから文官達を跳ね除け、母上に直訴し、青いと笑われながらも出立の許可を得た]
それとも何か?
お前達は我が水軍の実力を侮り、危険だと、そんなことを言うのか?
[睨みつけると文官達はたじろいだ。
全く、頭の固い連中だ。
今は昔のままに事は動かぬ。
新風を取り入れてこそ、国は活き、成長するのだ]