― 自宅-洞穴- ― キャベツ、キャベツ……は沢山あるだろうけど[暗い洞窟で育てた、ぎゅっと甘みの詰まったキャベツ。色が薄くて、少し普通のとは味が違うけれど好きな兎も確か、いたはず。収穫したてのそれを二つ、三つ。水色と白のチェックが鮮やかな風呂敷に包んで] いってきまーす[ローゼンハイムの小屋目指して誰もいない家に声だけ残して森に踏み込んでいった]