……何だ、行ったんじゃなかったのか。[不意に聞こえた馴染み深い声。……懐かしい声。>>2215年前は、わけもわからず、不安で。どうしようもなくて。その手を、恐る恐るとった。今でも、覚えている。大きな掌が温かく、力強かったことを。]…………。そういえば、まだ、自己紹介をしていなかった。