[だからもしも、ドロシーが“人狼”だったなら。どんなに信じたくても、愛したくても…もう、共には在れないのなら――…その時は。 彼女達が、何を望むか、望まないかはわからぬものの少しずつ違う感情で、けれど。どちらも妹のように大切な、かつて守りたいと思った金色の髪の少女と、茶色のくせっ毛の少女を思い浮かべて。ぎりと、唇を噛み締めた。* ]