― "Z"《ツィーア》 ―[ナールと共にツィーアの玉座へ戻った魔王は、その足で魔法兵器の深部へと向かった。魔導炉に近づくにつれ、強い光の力を感じる。] 天使め。 あの日和見どもが、人間に肩入れするとはな。[もっとも、と自分の呟きを否定する。天使全体が人間の側に付いたのであれば、すでに天を覆う軍勢が現れているはずだ。かつて魔界との戦いが在った折には───]