ー資料室ー
フィオン!カーク!!
[途中にあった医務室で救急バックをかっぱらい、ぜぇはぁと、息を切らせつつ資料室に駆け込むと、そこはまさに……血の海。
薄暗い室内でも十分にわかる程に色付き、鉄錆の匂いが充満していた。
それに顔色を悪くするも、それ以上に顔色の悪いフィオンとカークに駆け寄り現状確認。
ダーフィトもどこか顔色が良くないが、…怪我はなさそうだ。>>15
フィオンをストレッチャーに乗せ、運ぶ段になり、同行するというカークにグッと眉を寄せた。]
……無茶しないでくださいよ!
[気持ちは分かるし、おそらくカークが居なければ、治療に関しては進まない。
なので、そう言いながら、救急バックから三角巾を取り出し、止血点をぎゅうっときつめに縛った。
出血をひとまず抑える。短時間なら…大丈夫だろう。]