[クロイツからの返答>>24にニコリと微笑む。その胸の内を察することはない。そうして、上へ行こう、という言葉に素直に従い、毛布にくるりと包まった。] 叔父様、右腕、大丈夫ですか?[此処に降りてきた時に巻いた、白のスカーフが黒の軍服に映える。それがほんのりと赤く染まっていた。駆け抜けなければならない、という言葉にこくりと頷けば、毛布を引き摺るようにクロイツの後に続く。階段に続く共用スペースに転がるマレンマの遺体を一瞥し、何の感慨も持てないままに、クロイツの後を追う。]