―朝・談話室―
[結局のところ、昨晩は誰も喰らわなかった。昨晩に必要に迫られることはなかっため、「生きろ」という願いのみが行動の原動力となっている己にはなにもすることができなかった。それに、誰も喰らわれていない状態を確認して、人狼がいなくなったのだと日和ることもあるかもしれない、とも考えた。ここについては、それほど期待しているわけではないが、もしも日和ってしまえば、少なくとも今日の食事は容易いだろう。]
……今日は、誰も喰らわないというわけにはいかない。
何より――
[――再び、“渇”きが限界にまで達してしまっている。]
[口には出さず、心の中で呟く。
とはいえ、もしも朝食の準備等を望まれたならば、普段通り当然のように引き受けることだろう。]