[ 馬を止めて待つ彼の目の前に、困ったような瞳で小さく、きゅう、と鳴き声をあげるルアルと、憮然とした表情のレトが降り立つ ]ルアル、お前は賢いなあ。相方とはえらい違いだ。[ 笑顔で竜を褒めると、彼はその顔のまま、らしくもなく顔を強ばらせ、視線を寄越そうともしない騎竜師を見やった ]どこに「取り込み」に行く気だった…なんてのは野暮だな。この際、まだるっこしいことは言わねえ。帰るぞ。