─ 川 ─
[>>19了が返ってきたので私は上着の繕いに集中していて。
上着を繕い終わった頃にはその刀身は鞘に収まっていたから、彼が見ていた二刀の片方、雷纏う龍の彫られた刀がどのような物かも知らぬまま、気付かぬまま。
手元に戻された布を羽織って自分の傷にも黒髪の彼女から貰った薬を塗って。
その薬はまだ少し残っていたものの返さなくていいと言われたものだから、その言葉に甘えておこうとウエストポーチに仕舞うことにした。
そして手当を済ませた後は自分の服も繕って、着終えた所でイェンスも身動きできる余裕は取り戻せたらしい]
そうですね…
あの人たちも川沿いに進んでこられましたし、
他の方もそうしている可能性はあるでしょうね。
[当てもない状況では水場を目指すのも一つの指標だろうから、と>>20イェンスの提案に頷きを返し、共に下流へと足を進め始めた*]