――小部屋――
[ その後も少し会話していただろうか。
終わった後、マレンマは包帯の巻かれた右腕を確認する、動かすのはかなりつらく、力は入らない。]
(ったく…きっちり撃ちやがって…
僕が奴から銃を奪ったから、確実に仕留めれたんじゃないか……
止めだって刺さないし…
追い詰められた奴ほど…怖いものは無いんだよ…)
[ マレンマは、撃たれてもなお、何かをしようとしていたベルガマスコの姿を思い出す。]
(ああいう姿が、一番 "人"らしい…)
[ リュックサックを左手で背負い、相変わらず教授の鞄は肩に掛けたまま。クロイツは、どうやら床に光る画面を調べていたか?]