……つぅ……ぅ……。[雪の上に倒れながら、激痛と衝撃に意識が飛びそうになるのを堪える。左の頭から額に掛けて負った傷から血が溢れ出す。その血をわざと袖で拭い返り血を隠す。] 後は……生き残れば、いい。[スコップを何度か雪に突き刺し、血を落とし。それから、近くの風除けになりそうな木に凭れ、座り込む。]