……そんなにお前が言うなら、戻ってやらんこともない。[口の端に笑み浮かべ、伸ばされた手をぱしりと掌で打った。]なにしろ、お前の生涯の強敵《とも》だからな。これ以上の無様を晒すわけにもいかないだろう? ジーク。[言葉を切れば、顔から笑みが失せる。]