[ぶつかり合う事で知れるものはある。
ただ、そこから相容れられるかどうかは一概には言えぬもの。
少なくとも、この場で
何があろうと譲れぬものが──『約束』がある。
だから、引けない]
……ちっ……浅いか。
[斬り下ろした刃から伝わる手応えは、思っていたよりも浅い。
それに舌打ちしつつ、転がりすり抜け、立ち上がるダンクラードに正対するように位置を変えた]
ったりめーだ。
草と違って、人は動くしやり返しもするんだよ。
[そんな言葉を投げ返しつつ、太刀を両手で下段に構える。
まだ行ける、まだやれる。
そんな暗示は、不意に聞こえてきた叫び>>2:485に途絶えた]