[男が去ったならばその後に。
まだその場に居たとしても話に一区切りが着いたなら
エレオノーレの方へと向き直って、ダーフィトは頬を掻いた。]
悪いな、つい話し込んで。
…それでどこまで話したんだったか。
ハダリーとタイガってヤツについて、だったよな。
[少し前に話していた内容を思い出そうと試みる。
探し人のことで合っていたはずだ。…きっと、恐らく。…多分。]
色々と聞きたいことがあって、探してたんだよ。
天井から落ちてきたってことだとか。
…あとは、他にも色々な。
[作業用の通路の話はしないでおいた。
それは本人の口から聞けばいいことだし、それに、
エレオノーレの口振りから"ハダリー"に限っては
怪しんでいないらしいように窺えたからだった。**]