[そして、頭の中に響く声>>4]
――??
[腕の中考えてみるけれど…対価とはなんだろう。そもそも何故自分が対価を払うことになったのか。しばし考えたけれど分からず、けれど何を払ったにしても惜しいと思う気持ちが湧かないのだから、特に問題はないのだろう。
そして、自分を心配そうに見つめる目を見上げた。きっと、彼の顔を知らないのはその対価のせい。ならば、払った分をいくらかなりとも取り戻そうと]
ね。教えて下さい。あなたの、名前。
[それさえ知れば、もういらないと。離れないよう、彼の背中にぎゅっと抱きついた*]