―回想・0日目・PM8:00・中庭―はは、そちらの君にも期待されているとあれば断る訳にもいくまい。[その方面に適性がなくとも魔獣の放つ声>>10が明るいことは伝わる。背筋が伸びるような心地で頬を緩めて頷いたのも束の間、一気に吹き付ける強風。それが魔獣の足によるものだと気付いた時には夜の闇に焔色はない。]うわ、さすが速いな……。じゃあな、ディーク。せいぜい楽しみでいる努力をするとも。[居ない相手へ憧憬の滲む呟きと挨拶を返して、己もパーティー会場へと足を向けた**]