そうだったかしらねぇ。[今度は喉元でくつくつと、鈴の鳴ったような笑い声]…あらあら、そんな大事な“札”が抜けてるなんて、役立たずな情報屋さんだこと。私ならそんなヘマはしなかったのにね。でも、仕事外だからって身内すら始末しないのは、どうかと思うわ?[再びの呆れ顔も、頭を撫でられれば消え失せて。後に残るのは、ほんの少しの赤面]