そりゃま、海に馴染んでるのは、確かだけど……。[生まれた地から何故か離され、母を病で亡くした後。一人で彷徨っていた所に手を差し伸べてくれたひとは、海の妖──それも、かなり高位の存在の血を継いでいた。具体的に何か、までは知らないが。ともあれ、その影響を受け、自分も海での暮らしを身に着けて。地の眷属でありながら、海で生きる道を選ぶくらいには、馴染んでいるけれど]海産物と近い何か感じるほどじゃないと思うんだよ、なぁ。