――そして――[朝食の時間よりは、早く起きたつもりだった。 食事を作るのを手伝うでも待つでも、どちらにせよ下へ向かう階段をひとつふたつ降り。 薄く臭う異質な香りに軽く首を傾げた瞬間、それが何かと思うより早く甲高い悲鳴が聞こえた。]……何事ですか![階段を降りる速度はその声に弾かれたように早くなる。 声の聞こえた先は臭いの元とほぼ同じ方向のようだ。]