―0日目・AM11:15・バルコニー―
……ふっ。
魔力だけなら腐るほどあるからね。
今度、紙飛行機をたくさん飛ばしてあげる。
[こちらと花弁を行ったり来たりする相手>>21の視線に思わず笑みが噴き出す。最初に声を掛けた時といい、素直に驚く姿は好ましい。
ファンシーなお花のボタン、と、おそらくこちらが嫌がるのを想定して為されたのであろう提案には表情を崩すことなく頷いて]
ここに居るよ。
僕も末代まで遺そうか、トール・ヨハンソンが手掛けた花ボタンの軍服。
……まあ、冗談だけどね。
さて、立ち話も疲れるし、食堂でお茶でもどう?
[寄りかかっていた手摺から身体を離せば入ってきた扉の方へと一歩踏み出し、誘いをかけながら首を傾げた。相手が乗るようであれば共に食堂へと向かっただろうし、断られたならばその場で別れて一人来た道を引き返しただろう**]