人狼物語−薔薇の下国

533 R【P】村2


司祭 ルートヴィヒ

― 午前中、教会の居住区のキッチンにて ―

[…は礼拝堂に訪れてきた腐れ縁の幼馴染を居住区の食卓に誘うと、相手の言葉>>16を黙って聞いていた。その横ではラヴィが採りたての苺を頬張りながらふんふんと鼻を鳴らしている。]

ええ、珍しく貴方の言う通りですね、ディーク殿。そうでなくても人狼の噂で村全体が落ち着かない中で、私も冷静さを失ってしまっていたようです。このような時こそ、父なる神のもとで迷える子羊を導かなくてはならないのに…。

[ディークの「神様はお前がそうやって苦しむのを望んでんのか…?」の言葉には曖昧に首を横に振り、言葉を濁す。]

…今日は安息日ですし、告解に来る方を待つ必要もありません。後で、そう今日の夕にでも、カレル殿にお詫びを申し上げに宿に参ります。

[ウサギ扱いされるのに不満を述べるラヴィをなだめながら、…はディークが口にした「秘蔵のワイン」という言葉に、ふと思い至った。]

…ディーク殿、村の外からの来訪者も多い今、教会としてではなく私個人としてせめてもの気持ちを示すのを手伝っていただけますか?

[そういうと…はおもむろにキッチンの床板に手をかけると、その一部を横にずらした。そこには、地下に通じる階段がぽっかりと口を開いている。呆気に取られているディークを誘い、…は火を灯したろうそくを片手にその階段を下りた。黴の臭いに交じり、薄らと香り高い葡萄酒の香りが感じられる。]

…私のじゃありません、前任者の忘れ物ですよ。ラヴィが「ここから他とは違う匂いがするのよ!」と見つけてくれたのです。

(25) 2020/03/01(Sun) 14:35:48

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